安藤忠雄氏設計の小篠邸を見学してきた
ファッションデザイナーで有名なコシノヒロコさんの芦屋市にあるお宅が、2013年から一般公開され
現在は不定期で公開されています。
設計されたのは、世界的な建築家である安藤忠雄氏。
安藤忠雄さんの建築は好きで時間を見つけては色々と見学しています。
しかしながら、個人邸の見学は中々難しいため出来なかったのですが
小篠邸はギャラリーとして公開されているので
この度、見学に行ってきました(2018年8月)。
概要
元々この建物はコシノヒロコさんの自宅として建てられたもので、1981年に竣工しました。
以後、増改築されながら住宅として30年あまり使われていたそうです。
現在では様々なイベントやギャラリーとして使われています。
この見学時もエトリケンジさんという方の作品が飾られていました。
芦屋駅からバスで奥池へ
小篠邸には見学者用の駐車場がないため、バスで最寄りの奥池というバス停まで行きます。
さすがお金持ちの街(僕の独断と偏見ですが)芦屋。
奥池のバス停までの道のりで豪邸というような住宅がたくさんありました。
そもそも、この奥池という地域そのものも大きな家がたくさんあり
びっくりしました。
バスを降り、すぐそばのこの小さな階段を上っていくと
小篠邸があります。
階段を上っている途中から外観が見えてきました。↓
小篠邸内部へ
小篠邸アプローチ
玄関
入口を入ると低い天井の空間から階段を下りると天井の高い空間が
広がっています。昔の図面と見比べるとこの部分は
どうやら最終的に増改築した部分のようです。
入口を入って右手に和室があります。
左に地窓、奥にトップライトがあるのですが、なんて言ったらいいのでしょう。
和室全体がものすごくシャープです。
和室奥のトップライト部分。
残念ながら和紙が太陽光の影響か経年劣化ではがれてきています。
こちらは先ほどの低い天井の部屋から高い天井の部屋になります。
左奥が和室。右上が入口。右下が次の部屋へ続く廊下です。↓
まるでロールプレイングゲームのダンジョンの様です。
こちらの円形の部屋はアトリエです。↓
当時の建物が出来てから4年後に増築した部分になります。
既存部分の直線的な構成に対して円弧を導入することで
新たな全体へ到達することを求めたのだそうです。(安藤忠雄ディテール集1より引用)
円弧の壁に沿って天井にはトップライトが切られている。↓
リビングルームです。↓
左側のガラスの奥はキッチン。
上へ続く階段は寝室なのですが
一般の方は行けないようになっています。
当時の図面です↓
上記の図面は安藤忠雄ディテール集1という書籍に載っています。
ということで簡単ではありますが小篠邸を紹介しました。
安藤忠雄さんの代名詞のコンクリート打ち放しも
存分に堪能できます。
建築好きの方は一度行かれると良いのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
場所
小篠邸は公開当初は住所は非公開でしたが、現在は公開されています。
住所 | 兵庫県芦屋市奥池町17-5 |
開館時間 | 公開日はHPで更新されます 11:00~16:00(入館は15:30まで) *毎週水曜日休館、その他イベントや悪天候などにより臨時休館する場合あり |
駐車場 | 近隣に有料の専用駐車場あり |
URL | https://www.kh-gallery.com/top |